さらに2戦を通じチームの出来が悪かった理由について、所属クラブでプレーできていない選手がいること、欧州組が試合直前の合流でコンディションが万全でなかったことなどを挙げた。そうした問題が改善されれば状態は上向くと強気な姿勢を見せたが、欧州組を招集し、現行のスケジュールで予選が行われる限り、誰が監督を務めようが改善される問題ではない。
声量のある野太いフランス語で畳み掛けるように話し、就任以来、周囲にモノを言わせない雰囲気を醸し出してきた。しかし、ここに来てその場しのぎと思われても仕方ない発言が増し、説得力を失いつつある。
10月に控えるイラク(ホーム)とオーストラリア(アウェー)との2連戦も決して容易ではない。結果いかんでは、いよいよハリル監督の言い訳が通用しない状況に追い込まれるかもしれない。
※週刊朝日 2016年9月23日号