≪生涯初めて心から愛せる人と出会えました。ありがとうございました≫
さまざまな経験を経て、今生やっと巡り合えた理想の人か――。
「シリコーンは脆弱な素材のため、使用頻度により脇の下などが破れることもあるのですが、『傷つけてごめんなさい』と謝って修理を求める方もいる。皆さん、大事にされているんです」
美術品や被写体として購入する人も増えているようだ。
関西在住の50代のブロガー・ケロロさんは家族と暮らす家に12体のラブドールを所有。愛車COPENの助手席に乗せて車のクラブの集まりに参加したり、遊園地に連れていって写真をブログにアップしたりしている。2月半ば、神奈川・相模湖畔でブログ仲間と会うというのでお邪魔した。
「この子は昨年買ったキューティーカレンです。車をオープンにして走ると、ちょっと注目されますね」
見られて目立つことが少し嬉しいようでもある。
「カレンを見かけて喧嘩するカップルもいて、可愛いなあって素振りを男の子が見せると、女の子が人形じゃんってむくれる。人形と張り合ってるのかな(笑)」
昨今では“完璧な美”を持つラブドールを展示会に見に行ったり、等身大の着せ替え人形として欲しがるドール女子もいるようだ。
昨年、アメリカ製のリアルなメンズドールも出て話題になった。おなかの筋肉が六つに割れて、オプションで胸毛をつけたりタトゥーを入れられたりする。ただし、まだヘッド(頭部)の種類が少ない。
その気があるのに「なぜかセックスレス」の人もいる。クリエイターのみうらじゅんさん(58)だ。