動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、マレーシア・マラッカの猫。
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高台から優しい目で街を見つめるのは、キリスト教の宣教師として知られるフランシスコ・ザビエル。その足元では、ゆったりと、猫が毛繕いをしている。
マレー半島の西海岸南部に位置するマラッカ。1521年、ポルトガルがキリスト教布教の拠点として建てたセント・ポール教会は、ザビエルゆかりの地として知られる。49年、布教のために日本へここから船出したと言われている。
丘の上の教会は人と猫の憩いの場。聖人に守られ、にゃんともくつろげるようです。
岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。
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※週刊朝日 2015年8月7日号