生地を傷めず、表面を整えて、繊細な風合いに仕上がる洋服ブラシ洋服ブラシは力を入れてかけると表面の繊維を削りとるので、手首のスナップをきかせて、軽くはらうようにかけるのがポイント。天然の豚毛は静電気防止にもなり、ほこりがつきにくくなる(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
生地を傷めず、表面を整えて、繊細な風合いに仕上がる洋服ブラシ
洋服ブラシは力を入れてかけると表面の繊維を削りとるので、手首のスナップをきかせて、軽くはらうようにかけるのがポイント。天然の豚毛は静電気防止にもなり、ほこりがつきにくくなる(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
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適度な弾力と長さの豚毛(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
適度な弾力と長さの豚毛(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
生地の上品な光沢が戻る(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
生地の上品な光沢が戻る(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)

 週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。

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 今回は、KENTの洋服ブラシを紹介する。

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■麗しい状態を保つ、その一手間

「さすが、昔からの手入れ法!」と、洋服ブラシをかけるたびに思う。たいしてほこりがついていないと思っていても、着終えた後にブラシでササッとはらうだけで、生地の光沢や風合いが麗しく復活するからだ。私が使っているのはKENTの豚毛の洋服ブラシ。適度な弾力と毛足の長さ、ブラシ面の広さが扱いやすく、英国王室御用達のブラシメーカーというのも納得だ。

 そもそもコートやスーツの生地が劣化して見えるのは、繊維に微細なほこりがからみついているから。確かに粘着式はゴミやほこりがよく取れるが、せっかくの生地表面の毛足もテープにくっついて失われていくので、やはり洋服ブラシに限る。使い方は簡単かつ短時間。まずは繊維の流れに逆らってブラシをかけ、からまった繊維をほぐす。そうすると、ほこりが表面に浮かび上がるので、今度は毛流れにそって仕上げる。この一手間で、わが家のカシミヤのコートや夫のスーツの傷みが激減した。

<今日の逸品>
KENT CC5T ハンディ カシミヤ&ウールケア豚毛洋服ブラシ(タッセル付き) 7500円(税別)
問い合わせ先:グレンフィールド

■本商品は朝日新聞社の通信販売「朝日新聞SHOP」(http://shop.asahi.com)でもご注文いただけます。
フリーダイヤル 0120-013-193(年末年始をのぞく毎日9:00~19:00)
※KENTの洋服ブラシを注文する

週刊朝日 2015年1月23日号