
動物写真家の岩合光昭さんの、日本全国47都道府県の猫たちを訪ねる旅。今回は、秋田県の「ホルスタイン猫」。
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牧場には猫が多いという。干し草の入った手押し車、通称「猫車」の中で、子猫がまどろんでいる。
どこか牛柄を彷彿とさせる、白黒模様のホルスタイン猫。うつらうつらしながらも、顔に硬い干し草が当たるたびに目が覚める。
ご多分に漏れず気ままな身分ではあるが、家畜の餌などを狙うネズミの駆除を担っている。牛や牧場主とは仲が良い。
長年、人間とともに暮らしてきた猫。持ちつ持たれつ、心地良い関係を保っている。
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※ 週刊朝日 2014年10月10日号