サッカー界のレジェンド、キング・カズこと三浦知良(横浜FC)がW杯ブラジル大会へ“参戦”することが決まった。ただし、選手ではなく、日本サッカー協会の「JFAアンバサダー」としてである。現地では、日本対コートジボワール戦を観戦し、日系団体のイベントにも参加するという。
日本サッカー協会顧問の釜本邦茂氏は、もろ手を挙げてエールを送る。
「アンバサダーというのは、現地の人たちの歓迎会に出たり、選手のかわりに外交的なことをする役割。彼はポルトガル語が話せるし、ブラジルでもよく知られているだろうから、まさにうってつけ。フランスW杯のときの苦い思いがあるからね。何らかの形で代表の力になりたいという気持ちは持ってると思います」
日本がW杯に初出場した98年のフランス大会。カズは直前で代表メンバーから落選してしまう。その後も「自分の夢」であるW杯出場への思いを持ち、47歳の今も現役を続けている。
サッカージャーナリストの六川亨さんは、ブラジル大会でなかったら、カズは協会の申し出を断っていただろうと言う。