高橋大輔1986年、岡山県生まれ。小学生からフィギュアスケートを始め、2002年には世界ジュニア選手権で日本男子として初めて優勝するなど活躍。10年、バンクーバー五輪で銅メダルを獲得。ソチ五輪の出場も決定=12月22日、全日本選手権のフリー演技で、手を負傷しながら5位に食い込む (c)朝日新聞社 @@写禁
高橋大輔
1986年、岡山県生まれ。小学生からフィギュアスケートを始め、2002年には世界ジュニア選手権で日本男子として初めて優勝するなど活躍。10年、バンクーバー五輪で銅メダルを獲得。ソチ五輪の出場も決定=12月22日、全日本選手権のフリー演技で、手を負傷しながら5位に食い込む (c)朝日新聞社 @@写禁
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 ファッションデザイナーのドン小西氏が、先日ソチ五輪の切符を手にした、フィギュアスケート男子の高橋大輔選手のファッションチェックをした。

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 試合の衣装なのにあんまりタイトじゃないゆる系だし、今からコンビニにでも出かけるような格好じゃん。驚いた人も多いだろうね。ただしよくよく見ると、シャツが2枚重ねになっていて、下の白いシャツの光り物が、襟や袖からさりげなく見え隠れする凝った演出がある。ちょっと見は、ストリート風に見せてるけど、結局はゴージャスで官能的な、よくある高橋の衣装から外れてないんだよね。

 そもそも男子フィギュアの衣装のセンスっていうのは、スポーツウエアのなかでも独特。音楽や振り付け同様、現代風にアレンジしていこうという気持ちはわかるけど、結局は世間のファッションから20年は遅れてる。さらに、衣装だけが独り歩きして、おばちゃんたちにため息をどれだけつかせるか合戦、みたいになってるもんな。

 でも、これってスポーツなんだからさ。ダサい衣装より、肉体で勝負してとあたしは思うのよ。そこで提案です。男子フィギュアの試合だけは、日中に屋外でやってみるっていうのはどうかね。これならエスカレートした水っぽさも、おのずとブレーキがかかるような。

週刊朝日 2014年1月17日号