8年ぶりに出演したの連続ドラマのエンディングテーマ曲も手がけた玉置浩二さん。林真理子さんとの対談で、多くの若手ミュージシャンが玉置さんをリスペクトしながらも、なかなか言えなかった理由について話した。

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林:玉置さん、すごい美女とばかり次々に結婚するから、どうしても週刊誌に書かれちゃうんですよね。でも最近、若いミュージシャンで、玉置さんをリスペクトしているって人多いですよね。「実は玉置さんに影響を受けてこの世界に入ったんだ」という人もすごくたくさんいるんじゃないですか。

玉置:女ったらしというイメージがあって、みんななかなかそれを言えなかったみたい(笑)。だんだん言い始めてるんだよね。「もっと早く言ってくれよ」って(笑)。

林:玉置さんの存在自体がカッコよくて、若いころはさんざん好きなことやって、石原真理子(現在の芸名は真理)さんともゴチャゴチャあったけど……。

玉置:真理はね、幸せじゃないと可哀相だと思う。彼女が不幸せだと、世界が平和にならないもん。

林:玉置さん、いい人。

玉置:俺が最初に真理に会ったとき、もうすでにスターで、俺はアマチュアだったからね。

林:きれいでしたよね。聖心女子学院(のちに堀越高校に転校)のお嬢さま。

玉置:俺は奥さんがいたから不倫だったんだけど、それから20年以上たって、真理がまた俺んとこに来たから、「よし、行こう」って世界旅行につきあったの。「結婚してやろう。マスコミ? おぅ、いいじゃないか。こいつと結婚しますって言ってやろう」って。そのときはあいつが結婚してたから重婚なんだけど、「そんなことはどっちだっていい。人生後付け!」とか言って世界中回って、世界中の町でウエディングドレス着せて結婚式あげて。でも、俺が酔っぱらってると怒ってね。

林:それは一度別れたあとのことですね。

玉置:ついこのあいだ。4年前。

林:一緒になるんじゃないかと言われていたときですよね。石原真理子さんって、清純派のすごくかわいい子でしたね。

玉置:あいつも幸せになってほしいな。

林:いい思い出ばっかりですね。いまの若いミュージシャン、マスコミを気にして小さく生きている人ばっかりなのに、玉置さんは好き放題やって、そして名曲を次々とつくって。みんな玉置さんみたいに生きたいと思っているんじゃないですか。

玉置:だよね。

※週刊朝日 2013年12月13日号