近年増加しているという、浮気に走る妻。探偵には夫からの調査依頼が持ちかけられることもあるという。「浮気妻」には何か傾向があるのだろうか。

 夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、浮気は「家族事情と恋愛歴にも関係する」と指摘する。

「出来のよい姉がいて、親から比較されて育った妹は、大人になっても満たされにくく、より多くの愛を求めやすいようです」

 お姉ちゃんにはかなわない、でも私だってもてるのよ!という困らせ系だ。かといって、蝶よ花よと大事にされてきた一人娘が大丈夫というわけではない。

「欲しい物を何でも手に入れてきた世間知らずの娘の中には、夫以外でも好きになった男は手に入れようと走る人がいます。罪悪感もあまりない」

 このほか、男性にひどいフラれ方をしたり、二股をかけられて心に傷を負い、男性を信じきれない思いから浮気をしてしまうトラウマ系もあるという。

「自分の意見がなく、相手に押し切られる人も要注意。日常でも、店員に薦められるまま買い物するとか、何事も『断れない』人は危ないかもしれません。また、小さなことでも簡単にウソをつく、というのも見逃せないですね」

 とはいえ、最近は結婚を決めるまでの時間が短く、親が息子の結婚相手を吟味する時間そのものがほとんどない。見抜けずに結婚すると、数年以内に妻や夫の浮気癖が発症し、離婚にいたることがある。人口動態統計(厚生労働省)の調査をみると、2012年の離婚件数約23万5千組のうち、結婚5年未満が約7万6千組と3分の1を占めている。

週刊朝日 2013年10月18日号