語学もガンバレ! (c)朝日新聞社@@写禁
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 トルコの強豪チーム・ワクフバンクに移籍した日本女子バレーボール界のエース、“サオリン”こと木村沙織(26)が10月下旬、世界最高峰の欧州チャンピオンズリーグデビューを果たした。異国の地でさぞ不安も大きかろうと思いきや、初戦から先発出場し、7得点をあげる堂々の活躍ぶり。スポーツ紙デスクが苦笑しながら言う。

「彼女は、高校時代から抜きんでていたバレーの実力もさることながら、天然ボケっぷりも特Aランク。神経質じゃないってことも海外での活躍につながっているんじゃないですか」

 番記者の間では、サオリンのボケっぷりは有名で、全日本の合宿中にも風呂上がりにパンツと間違えてブラジャーに足を通した――などエピソードは枚挙にいとまがないという。

 実は「海外志向はなかった」というサオリンがトルコ行きを決めたのは、本田圭佑(CSKAモスクワ)やダルビッシュ有(レンジャーズ)といった同年代のアスリートが海外で活躍する姿に刺激を受けたからだという。ただ、

「これから出発という空港での会見でも、トルコ語に関しては『本だけは買った』という感じで、ほとんど準備してなかった。それでも『これからシッカリ勉強します。何とかなるんじゃないですか』という脱力っぷりでした(笑い)」(ベテランのスポーツ記者)

 昨年末に亡くなった松平康隆日本バレーボール協会名誉顧問は、相手の裏をかく攻撃が持ち味の木村について、「あんなに音のないスパイクを打つエースは珍しい」と認めていたという。

週刊朝日 2012年11月16日号