7位:パーラ(巨人・外野手)

 メジャー通算1312安打を誇る外野手。昨年はナショナルズのワールドシリーズ制覇にも貢献した。四球が非常に少なく、打率と比べて出塁率が低い点が気がかり。慎重に攻められた時の対応ができるかどうかがポイントとなりそうだ。その一方で過去に2度ゴールドグラブ賞を受賞しているように、外野の守備力が高いというのは大きな強み。チームはセンターの丸佳浩に次ぐ外野手が大ベテランの亀井善行という状態なだけに、そこを補うという意味では貴重な存在になりそうだ。

6位:イノーア(ヤクルト・投手)

 昨シーズンはオリオールズで36試合に登板、13試合に先発し1勝10敗、防御率5.61で被本塁打は29本という成績だった。この数字を見るとひどいと感じるファンが大半だと思うが、特筆すべきは110回2/3を投げて与四死球26という制球力だ。少し大きいテイクバックで、スリークォーターから投げ込むツーシームとスライダーが武器。近年メジャーで猛威を振るうフライボール革命の餌食になった格好だが、日本ではその制球力と手元で小さく動くボールがはまる可能性は十分にあるだろう。今年で27歳という若さも魅力で、コマ不足に悩む投手陣の救世主として期待したい。

5位:オースティン(DeNA・内野手)

 0か100かという魅力のあるパワーヒッター。特筆すべきは何よりもその長打力で、メジャー通算114安打のうち33本がホームランという数字を誇る。しかしその一方、583打席で215三振と3打席に1回以上は三振を喫しているという粗さが弱点だ。打撃フォームを見ていると、そこまで悪いクセがあるように見えない。ただタイミングをとる動きとステップが淡泊で、緩急の揺さぶりに対しては弱い印象を受ける。打率や三振にはある程度目を瞑り、ホームランだけに期待するような起用法ができれば、同僚のソトのように大化けする可能性もあるだろう。

4位:バーヘイゲン(日本ハム・投手)

 メジャーでの成績は6年間で127試合に登板して10勝10敗14ホールド、防御率5.11。マイナーでは主に先発を任せられていたが、メジャーではリリーフがメインで時折谷間に先発するという投手だ。武器は2メートル近い長身からの角度のあるボール。コンスタントに150キロを超え、大型の割にコントロールも安定している。ツーシームと縦のスライダーで打たせてとる投球が持ち味だ。当面は先発を任せると見られているが、場合によってはリリーフとしての起用もテストしてみたい投手である。

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最も期待できそうな“新助っ人”は?