年俸を考えれば失望は大きかった巨人・ビヤヌエバ (C)朝日新聞社
年俸を考えれば失望は大きかった巨人・ビヤヌエバ (C)朝日新聞社
とんだ期待外れだった新戦力トップ5
とんだ期待外れだった新戦力トップ5

 ストーブリーグ真っ只中のプロ野球は、今年も各球団が来季に向けての戦力補強を行っている。今季はFA移籍の丸佳浩巨人)や新外国人のニール(西武)など、チームの優勝に貢献した新戦力がいた反面、期待を裏切った選手も少なくなかった。2019年シーズンに各球団が補強した選手のなかで、年俸や期待に見合わない成績を残してしまった5人をランキング形式で発表する。

【ランキング表はこちら】

■5位:メネセス(オリックス)

 優良外国人だが故障の多いロメロとマレーロを凌ぐ主軸候補として、オリックスが複数球団の争奪戦の末に獲得した。18年に3Aで本塁打王、打点王の2冠を獲得してリーグMVPに輝いた実績を持ち、シーズン前の侍ジャパンの強化試合では、メキシコ代表の4番打者として高打率を残し、期待がさらに高まった。

 開幕から3番を任されて2戦目では猛打賞を記録。4月16日の日本ハム戦では2本塁打を放つなど、クリーンアップの一角を形成したが、5月4日のソフトバンク戦で右手首を故障して登録抹消となった。

 その後は二軍でリハビリ調整を続けていたが、6月27日に4月に受けたドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示していたことが判明。1年間の公式戦出場停止処分となったため、同日付で契約解除となった。一軍での成績は29試合出場で打率.206だったが、4本塁打、14打点は離脱時点で、いずれもチーム3位の数字だった。

■4位:内海哲也(西武)

 西武から巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗の補償選手として移籍。菊池雄星のMLB移籍で先発不足が懸念されたチームで、最多勝2回、通算133勝を記録している巨人の元左腕エースに大きな期待が寄せられた。

 春季キャンプでは巨人前監督の高橋由伸氏から「チームになじんでいる」と声をかけられ、本人も「必要としてくれる球団で頑張りたい」と意欲満々だったが、オープン戦で左前腕部の肉離れを発症。8月中旬から二軍で調整登板に入ったが、結果を残せず、プロ入り後初めて一軍登板なしでシーズンを終えた。補償選手とはいえ、推定年俸は1億円と安くはなく、ファームでも7試合登板で0勝2敗、防御率9.45と散々だった。

 来季も現役続行を表明し、フェニックス・リーグにも参加したが、試合登板後に左腕の張りを訴え、10月24日に左前腕の筋腱修復手術を受けた。11月中旬には軽いキャッチボール程度の練習を始めているが、前途は多難だ。

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実績はあるが、結果が…