7位:「戦闘開始」愛知・東邦

 この応援曲を一躍有名にさせたのは、3年前の甲子園での出来事。対八戸学院光星戦で最終回の大逆転劇を生んだといってもいい。相手投手も試合後「球場全体が敵に見えた」と語ったが、観客を巻き込んで味方につける魔力がこの応援曲にはある。

6位:「第五応援歌」神奈川・横浜

 1998年には“怪物”松坂大輔(現・中日)らを擁し、春夏連覇を果すなど、高校野球界を代表する名門を象徴する応援曲。男子校(2020年4月より共学化)だけあって、ブラスバンドも含め少し硬派な感じがあるが、それと同時に伝統校らしい気品も感じられる。高校野球モノマネで有名なタレントの柳沢慎吾も、同校が登場するレパトリーでは必ずこの応援曲を口ずさんでいる。

5位:「ハイサイおじさん」沖縄県代表

 沖縄県代表といえば、この曲。アルプス席のどこからともなく鳴り響く指笛とともに、応援が始まると一気に甲子園が“沖縄ムード”に包まれる。伝統的に打撃が強いイメージのある沖縄代表のチームだが、特にこの曲が流れた時に破壊力が増すのは気のせいではないはず。強豪校の明徳義塾を長年指揮する名将・馬淵史郎監督も、かつて同県代表の嘉手納高校と戦った際“プレッシャー”を感じたと語っている。

4位:「You are スラッガー」大阪・大阪桐蔭

 どの曲でも完成度の高い応援を見せてくれる大阪桐蔭だが、その中でも重厚感があり、相手を圧倒する空気を作り上げる。昨年は根尾昂(現・中日)らとともに大会を盛り上げ、春夏連覇に大きく貢献した藤原恭大(現・ロッテ)の打席で使用された。近年圧倒的な強さを誇る同校のユニフォームをまとった選手が打席に立ち、この曲が演奏された時の迫力は凄まじい。

3位:「怪しいボレロ」京都・龍谷大平安(旧校名は平安高校)

 高校野球の中でも最も“威圧感”がある応援曲の一つ。春1回、夏3回の甲子園優勝を誇る同校だが、今までこの曲によって生み出された雰囲気に押しつぶされた相手投手も少なくないだろう。昨年の第100回大会で、史上2校目となる甲子園通算100勝を達成したサヨナラ勝ちのシーンでも、もちろんこの曲が使用されていた。

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