──本人が謝りたいのに謝らせなかったの理由がわからないのですが。

岡本:今思うと、そうだったかもしれないと思います。そうだったんだと思います。ああいう形にさせてしまったということですから。そうだったんだなと思います。

 ただ、その当時の状況で言いますと、正直、もらってないというところから始まりましたので、ある段階で「もらっている」となり、プラスで人も増え、本当にヒアリングをし続けてきた約2カ月ですので。もちろん彼らの気持ちもわかりながらも、最終的に11人のタレントが金額の大小がまったく関係なく、このことに関してお金をもらってしまったことで、重大性というか。もちろんそれぞれの思いがわかりながらも、とにかくヒアリングして調査して、ヒアリングして調査をして。被害者の人へのお詫びの仕方とか。納税のこととか。

 個人の思いを受け止めるには、あまりにも僕らとしては、その短期間でそんなことが起こっているというのは。そこにも気持ちを考えないといけなかったということですけど、その時点にも我々にも余裕、余裕というのはおかしいんですけど。なかなか金額も確定せず、一方で、それぞれもらった額も合わずといったことがあったので、彼らの思いわかりながらも踏み込めなかった、寄り添えなかったというのは、今となっては反省しなければならないということは、非常に反省しなければならないと思います。

──「在阪・在京のテレビ局は吉本が株主だから」と言ったのは事実か。

岡本:この件に関しては、弊社法務の小林が認識していますので、小林から。

小林弁護士:その面談、私が同席していましたので、私からご説明させていただきます。7月12日の面談だと思います。弊社側の弁護士2名と亮さんと宮迫さん、こちらは弊社顧問弁護士と私で面談をしていました。

 そのなかから会見の話になりまして、亮さんから会見を生中継したいという話がありました。それに対して、吉本は、各局の株主であると。生中継するとしても、どういった時間帯にするのかは配慮しなければならないという説明を、こちらの弁護士から先方の弁護士に説明したというのが事実で、経緯です。

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