成績表に対するリアクションといい、自身の欠点といい普通の女子中学生らしい一面も持ち合わせている芦田。また、ファッションやオシャレに興味を持っている様子もうかがえる。芦田はピンヒールに憧れがあり、母親のそれを玄関で履いて遊んだりしているそうで、実際にショッピングのロケ企画では、30分かけてピンヒールを吟味。さらに、「ゴスロリを着てみたい」と話し、洋服を前に「カワイイ」を連発。ゴスロリ衣装を試着して「もう、すごく楽しいです!」と喜んでいた(「櫻井・有吉THE夜会2時間SP」2017年6月29日放送)。

■杉田かおるや安達祐実とは違った路線を進むのか

 一方、「夏休みの宿題の進め方にも親近感を覚えます」と話すのはテレビ情報誌の編集者だ。

「バラエティ番組で明かしていたんですが、夏休みの宿題で最初の一週間くらいは『やるぞ!』と進めるそうですが、結局、中だるみして最後のほうになって焦ると。また、昨年出席したイベントでは夏休みにやりたいことを聞かれ、『河原でバーベキュー』と返答。川で魚のつかみ取りをして焼いて食べたりしたいと話していましたね。幼い頃から子役として活躍し、中学校生活を送っている芦田ですが、そんな大人過ぎず子供っぽくもなく、あくまで自然体なんです。才色兼備だけど、自身は全く背伸びをしていないところに視聴者は好感を覚えるのだと思いますよ」

 最近、露出が増えた芦田の新たな魅力について、ドラマウォッチャーの中村裕一氏はこう分析する。

「これまで年齢の割に落ち着いた発言がクローズアップされ、大人びた印象が強かったですが、あまりにもそれらが完璧すぎたこともあり、彼女の口から失敗談や日常のエピソードを聞くと、それだけでちょっとホッとするという不思議な現象が起きています。これからはもう少し等身大の彼女を見かける機会が増えるのではないでしょうか。気になる彼女の将来ですが、女優としては同じく子役出身の杉田かおるや安達祐実とはまた違った、彼女ならではの個性を存分に発揮した道を歩むものと思います。しかし、もしかしたらある日突然、芸能界を離れ、まったく異なるジャンルに飛び込むこともあるかもしれません。いずれにせよ、賢い彼女のことですから、どの世界でもきっと成功すると思います」

 中学生に差し掛かると姿を消す子役が多い中、好感度をキープし続ける芦田愛菜。今後、どのように成長していくのか楽しみだ。(ライター・丸山ひろし)

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