ここからが第二の山場。

 夕食を取る6時まで、もう一度お出かけしてチビを遊ばせる。

 夕食を済ませたら、あとはお風呂に入れて歯磨きをして、第三の山場、寝かしつけだ。

 GWのチビは、まあ、寝つかない事、山の如し。

 絵本を読み聞かせてみても、すぐに飽きて起き上がってしまうし。

 最後の最後まで睡魔に抗うのである。

 ちびが寝ついたらば、ママ友Aさんがマメに送ってくれる、ありがたいイベント情報を検索し、翌日の予定を練るのだ。

 これまで気にも留めなかったから全く知らなかったが、都内には実にたくさんの子供向けイベントがあるものだ。

 動物と触れ合ったり、トランポリンに乗ったり、本格的なクラッシック音楽を無料で鑑賞できたり。ちょっと電車で足をのばせば、1日子供と遊ぶことができる。

 ありがたい。発案者にお中元でも送りたいくらいだ。

 色々巡った中でも目を引いたイベントは、ママ友お勧めの公園で、地域の自治体や小学校のPTAなどが主催するお祭りだった。

 地元の小学生発案のワークショップやゲームのコーナーがあったりと、手作り感のあるイベントなので、食べ物はそんなに期待できないだろうからと、お弁当を持参して、現地でママ友AさんBさんと合流することにした。

 で、到着してみて驚いた。

 公園に、突如、巨大なアスレチック遊具が乱立している!

 小学生が遊べる強度と安全性を備えた、かなり本格的なものだ。

 Bさんの旦那さんは一目見て「一夜城や……」とおもわず呟いた。

 私も口をポカンと開けて聳え立つ一夜城を見上げた。

 公園には続々と子供たちが集まって、あっという間に列がのびていく。

 人混みをかき分けて進むと、出店が並んでいた。

「おやじ会」と背中に大きくプリントされた、お揃いの法被を着たおやじたちが、めちゃくちゃ美味しそうな焼きそばを作っている。

 ほかに「おやじカレー」なるものも。

 おやっさんたちは自治会の方々だろうか、それか、近所の小学校の親御さんたちではないだろうか。

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何てスキルの高いおやじ集団だろうか!