DeNAの上茶谷大河 (c)朝日新聞社
DeNAの上茶谷大河 (c)朝日新聞社
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 キャンプインに向けてルーキーの話題が多いこの時期のプロ野球。昨年のドラフト会議では西武以外の11球団が高校生野手を最初の指名で入札し、最終的にも12球団中5球団が高校生を1位指名で獲得することとなった。しかし当然のことではあるが、高卒1年目から一軍のレギュラーを獲得する選手は滅多におらず、今年の戦力として計算できる可能性が高いのは大学、社会人経由でプロ入りした選手達である。そこで今回はそんな新人王も狙える即戦力候補の選手について紹介したい。まずはセ・リーグ編をお届けする。

 1位、2位の上位指名された投手の中で比較的一軍デビューが早そうなのが上茶谷大河(DeNA1位)と清水昇(ヤクルト1位)の二人だ。上茶谷は大学での初勝利が4年春という“遅咲き”のドラフト候補だったが、最終学年の2シーズン合計で10勝を挙げ、リーグ新記録となる1試合20奪三振もマークするなどその実力は折り紙つき。ストレートの最速は150キロと本格派ながら、変化球を両サイド、低めに投げ分けるコントロールと打者を見ながら投げられる投球術を兼ね備えており、典型的な先発タイプの投手だ。昨年春の登板過多で秋は少し調子を落としていたのが不安要素だが、万全の状態でシーズンに臨むことができれば先発ローテーション入りも十分に見えてくるだろう。

 清水も上茶谷と同じ東都大学リーグを代表する右腕。主戦になったのは2年春と上茶谷よりも早く、大学日本代表にも選出されている。チームでは先発だったが、適性として面白そうなのがリリーフ。代表チームなどで短いイニングを任せられると先発では140キロ台中盤程度だったストレートが150キロ前後までスピードアップし、一気に投球に凄みが出てくる。もともとフォームは安定しており、コントロールの不安も少ない。抑えの石山泰稚以外はベテランが多いリリーフ陣だけに、そこに清水が割って入る可能性は十分にあるだろう。

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3位以下の投手は社会人出身に素材あり