去就に注目が集まるドルトムント香川真司(写真:getty images)
去就に注目が集まるドルトムント香川真司(写真:getty images)
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 香川真司の未来はどうなるのか。

 2010-11シーズンからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍するまでの2年間を含め、計6年半を過ごしたドルトムントとの別れが近づいていることだけは間違いない。

 8月末にも移籍を画策していたことは、ドルトムントの選手編成の責任者であるミヒャエル・ツォルクSD(スポーツ・ディレクター)も認めている。さらに、11月末には本人の口から、ドルトムントからの移籍を考えていること、新天地の希望はスペインのクラブであることが語られた。それを受け、ツォルクSDも冬の移籍期間(リーグによって登録期限が違うが、おおむね1月1日から1月末ころまで)を前に、香川と今後について話し合うことを明言した。

 12月23日に、ウインターブレイクのために日本へ帰国した香川はこう語った。

「チームとは話はしています。チームも(自分の移籍については)前向きです。ただ、移籍先がないかぎり、交渉はできないので。代理人やチーム、みんなと話し合いをしながら、最高の移籍先をみつけて、プレーしたいなと思います」

 では、移籍が実現する可能性については、実際にどのくらいあるのだろうか。

『ビルト』紙をはじめとしたドイツメディアによると、移籍の際に発生する違約金(しばしば移籍金と表される)の金額についてもドルトムントは柔軟にとらえているという。

 2014年8月、ドルトムントがユナイテッドから香川を獲得する際に支払ったのは、推定800万ユーロ(現在のレートで約10億円)と見られている。昨年夏には700万ユーロ(約8億7500万円)程度を支払うクラブが現れれば、ドルトムントは移籍を容認する姿勢を見せていた。

 ここにきて、ドルトムントが香川の移籍金の額について柔軟な姿勢を見せている理由は大きくわけて2つある。

 1つには、2012年夏に香川がユナイテッドへ移籍する際にドルトムントは推定1600万ユーロ(約20億円)を受け取っており、香川がどんなに安い移籍金で移籍したとしてもドルトムントの収支としては赤字にはならないから。もう1つが、香川との契約期間が残り1年半を切ったからだ。クラブと選手との契約の残り期間と移籍金は相関関係がある。

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現時点では進んでいない具体的な交渉