個人的には、飲み屋で全面禁煙はきついなーという気持ちがありますよね。最近は禁煙の店も少し増えてきています。まあ、寿司屋とかフレンチとかイタリアンの高級レストランならこっちも当然吸わないですよ。ただ、そこの線引が難しいと思うんですよ。

「お前のところは良い店。でもお前のとこは安い店」って認定するわけにはいかないし、高級店だから吸わないというのも変だから広さを基準にしたんだと思う。だって、例えば煙が充満しているホルモン焼き屋なんかで「禁煙です」って言われても……と思っちゃうんですよね。日本人らしく「いい塩梅で」ってできないのが難しいなと思う。

 そうやって吸える場所が少なくなることで、芸能人でも喫煙者はだいぶ少なくて、僕なんかはめちゃくちゃ少数派。「探偵!ナイトスープ」の探偵でいうと、8人のうち喫煙者は僕だけですから。もともとチェーンスモーカーで、ラッキーストライクを1日3箱ぐらい吸ってたんですよ。無いと不安になって、もう意味もなく火付けてましたよね。

 1年ぐらい前から加熱式タバコを使うようになったんですが、それは先輩たちとご飯に行かせてもらうようになって、禁煙の店でも加熱式なら良いですよって店が出てきたからです。毎回外に出るのが面倒になって、それならって紙と2つ持つようになりました。

 いまは紙タバコはキャンプに行くとき以外、ほとんど吸わないですね。飲んでるときにちょっと吸いたくなっても、1~2本でいい。そうなると、ある時から「あれ? 紙のタバコ要らないかも」と思い始めました。紙タバコは口の中がイガイガするし、匂いもつくし、部屋もモクモクしちゃうし。いまの東京都の環境に対応していった結果ですね。

 そうしてるうちに、芸能界は加熱式がものすごく増えて、木梨憲武さんやヒロミさんのような先輩たちもそう。こんなに加熱式が多いのは、首都圏だけじゃないかという気もしますよね。

 でも不思議と山とかキャンプに行ったりすると、くわえタバコで作業したり、焚き火の前ではタバコが吸いたくなるんですよね。やっぱり加熱式は東京で吸うものかな。

 やっぱり喫煙者としてはすべては規制しないでほしい。ちゃんと分煙を守りますから!

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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