投手への票が分散される隙を、楽天の新リードオフマンが突くかもしれない。立教大から2016年のドラフト3位でプロ入りしたスイッチヒッターの田中。今季は開幕直後に2軍落ちしてイースタンでも打率1割台に低迷していたが、ノーステップ打法で打撃開眼。5月23日に1軍再昇格して翌24日のスタメンで3安打2打点の活躍を見せると、同26日からは11試合連続ヒット。その後、6月中旬から1番打者に定着し、高い身体能力を生かして8月に月間7本塁打をマークするなど核弾頭として存在感を発揮した。

 10月4日時点で102試合に出場して規定打席に到達しての打率.266、109安打、44打点で、本塁打は18本。俊足を武器に21盗塁もマークしている。『20本塁打&20盗塁』達成となれば見栄えも最高だったが、残り3試合でどうなるか。残り2本のアーチが、新人王確定への祝砲になるかもしれない。