「環境が整うなら、ハワイに住むべきだと思う」 障害のある子の母が涙した医師の言葉 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「環境が整うなら、ハワイに住むべきだと思う」 障害のある子の母が涙した医師の言葉

連載「障害のある子と生きる家族が伝えたいこと」

江利川ちひろAERA#AERAオンライン限定
※写真はイメージです(getty images)

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江利川ちひろ(えりかわ・ちひろ)/1975年生まれ。NPO法人かるがもCPキッズ(脳性まひの子どもとパパママの会)代表理事、ソーシャルワーカー。双子の姉妹と年子の弟の母。長女は重症心身障害児、長男は軽度肢体不自由児。2011年、長男を米国ハワイ州のプリスクールへ入園させたことがきっかけでインクルーシブ教育と家族支援の重要性を知り、大学でソーシャルワーク(社会福祉学)を学ぶ

江利川ちひろ(えりかわ・ちひろ)/1975年生まれ。NPO法人かるがもCPキッズ(脳性まひの子どもとパパママの会)代表理事、ソーシャルワーカー。双子の姉妹と年子の弟の母。長女は重症心身障害児、長男は軽度肢体不自由児。2011年、長男を米国ハワイ州のプリスクールへ入園させたことがきっかけでインクルーシブ教育と家族支援の重要性を知り、大学でソーシャルワーク(社会福祉学)を学ぶ

「インクルーシブ」「インクルージョン」という言葉を知っていますか? 障害や多様性を排除するのではなく、「共生していく」という意味です。自身も障害を持つ子どもを持ち、滞在先のハワイでインクルーシブ教育に出会った江利川ちひろさんが、インクルーシブ教育の大切さや日本での課題を伝えます。

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■「困ったらすぐに連絡してください」

 ハワイでの最初の滞在は、まだビザが無かったため40日間にしました。どんな生活になるのかが全く見えず、この時だけは長女を実家に預けました。出国当日は夫が空港まで送ってくれ、さらに彼も帰国1週間前にはハワイに来て、今後の生活を一緒に考えようということになっていました。

 到着すると、すぐにエージェント契約をしていたティナさんから連絡があり、たくさんのお土産を持って子どもたちに会いに来てくれました。私たちを車に乗せ、一番近いバス停やスーパー、翌週から通うことになるプリスクールや健診の予約をしている小児科の場所を案内し、細かく説明をしてくれました。

「私の家はここから30分くらいかな。何か困ったら、電話でもメールでも良いのですぐに連絡して下さいね」

これはオプションなのかと思い、最後にいくらお支払いすれば良いかと尋ねたら、彼女は「全く必要ないです」と言って笑っていました。

■ハワイに来てよかった

 そういえば、タクシーの運転手もコンドミニアムの管理会社のスタッフも、みんな優しく私たちを歓迎してくれました。息子の空港内での移動やタクシーに乗る時も(ハワイのタクシーは基本的に高さのある車です)たくさんの方が私たちの周りに来て手伝ってくれたおかげで、とてもスムーズに進んでいました。

 こんなに人の温かさを感じたのはいつ以来だろう。

 私はこの日のうちにもう、ハワイに来て良かったと思うようになっていました。

 翌日は朝から子どもたちの健康診断とツベルクリンの予約をしていました。

 アメリカの学校に入るためにはこの健診レポートとツベルクリン判定が必須であり、さらに日本人はBCGを打っているため、結核でないことを証明するレントゲンも必要になると言われていました。


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