江戸時代に最も高級だった寿司ネタは?2貫で出てくるワケは? 寿司屋の裏話 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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江戸時代に最も高級だった寿司ネタは?2貫で出てくるワケは? 寿司屋の裏話

連載「お魚ビッくらポン」

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岡本浩之AERA#AERAオンライン限定
歌川広重が浮世絵に描いた寿司屋台の様子

歌川広重が浮世絵に描いた寿司屋台の様子

くら寿司がグローバル旗艦店としてオープンした「浅草ROX店」

くら寿司がグローバル旗艦店としてオープンした「浅草ROX店」

 余談ですが、にぎり寿司を頼んだ時、通常2貫セットで出てきますよね。それはなぜだか知っていますか?その理由も、江戸時代にあるんです。

 先ほど書いたように、当時のにぎり寿司は現在の3~4倍程度と大きく、そのままではとても食べにくかったんです。そこで食べやすいよう、大きなにぎり寿司を二つに切って提供したのが始まりと言われています。その慣習が、2貫セットという形で現在も踏襲されているんです。

 江戸時代ににぎり寿司が屋台で提供される庶民の食べ物だったということは、浮世絵を見てもよくわかります。歌川広重などの有名な浮世絵師の作品の中にも、庶民が屋台でにぎり寿司を楽しんでいるシーンが多く描かれています。

 このように庶民の食べ物として生まれたにぎり寿司ですが、戦後、衛生面の理由から屋台が規制された頃から徐々に高級化が進み、専門の寿司職人が握る高級な食べ物になっていきました。

 日本においてはその後、回転寿司の登場によって、江戸時代並みに気軽に食べられるものになりましたが、日本以外の多くの国においてはまだまだ高級な食べ物です。

 そこでくら寿司では、本来庶民の食べ物であるお寿司を、海外の人たちにも気軽に食べていただきたいとの想いで、海外への展開を拡大しています。

 現在はアメリカと台湾で合わせて46店舗を運営していますが、今後中国や東南アジアへの新規出店も含めて、2030年までの10年間で400店舗まで拡大していきます。

 その一環として1月22日、日本を訪れる海外の皆さんに、お寿司の美味しさ、本来のお寿司の世界観、そして回転寿司の楽しさを体感していただくためのグローバル旗艦店を、東京浅草にオープンしました。

 日本の皆さんも機会がありましたら、ぜひ一度ご来店いただき、お寿司本来の世界観を体感していただければと思います。

※AERAオンライン限定記事

◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長


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岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長。

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