イラスト:石山好宏
イラスト:石山好宏
1カ月で3キロ落とせるダイエット習慣BEST22(AERA 2019年1月21日号より)
1カ月で3キロ落とせるダイエット習慣BEST22(AERA 2019年1月21日号より)

 忘年会に新年会、おせちにお雑煮、仲間や親戚と飲むうまい酒。年末年始に増えた体重を落としたい。でも運動や厳しい食事制限はしたくない。食のプロである栄養士に、無理なく1カ月で3キロ落とす方法を聞いた。

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 毎年毎年、わかっちゃいるのについ食べ過ぎてしまう忘年会シーズンとお正月。年明けに体重計に乗って、自分の体重にショックを受けた人も多いはずだ。今すぐ体重を落としたい。そう、もし1カ月で3キロ落とすことができたら──。多くの人が満足だろう。

 とはいえつらい運動はいやだ。厳しい食事制限もキツい。そんな苦労をせず、手っ取り早く3キロ落とせる方法はないものか。そこでアエラは、食と栄養のプロである全国の管理栄養士、栄養士を対象にアンケートを実施した。食や健康に特化した人材派遣会社「RDサポート」の協力を得て、同社に登録している管理栄養士、栄養士計207人から、1カ月で体重を3キロ減らすためのダイエット習慣と、様々な最新ダイエット法についての回答を得た。

「1カ月で3キロというのは、総体重にもよりますが、そこまでハードな運動や食事制限をしなくても達成可能な目標です。3キロ落とせば、かなりスッキリした印象になりますよ」

 そう語るのはRDサポート・ヘルスケア事業部マネジャーの加山博邦さん(40)だ。

 ただし、ダイエットに近道はないのも事実だと加山さんは語る。即効性のあるものはリバウンドリスクも高い。多くの栄養士が支持するダイエット習慣も中長期的に継続できるものが上位を占めた。

 アンケート結果をふまえて取材に応じてくれた管理栄養士の太田千恵さん(49)も、

「1週間走れといわれて、できる人はなかなかいません。ダイエットは『負担にならず、続けられるもの』でないと効果がないんです。一過性でなく続ける意志を持つことが大切です」

 近道はない、続ける意志が大切。ということは、これなら私にもできる、楽ちんだと思えるダイエット法であるほど、継続できるから結局は効果も高いと言えそうだ。

 1カ月で3キロ落とすダイエット習慣のアンケートで最多の票を集めたのは「21時(または寝る前3時間)以降、モノを食べない」だった。よく聞く話だが、本当にそれだけで痩せる?

「正しい時間に正しく食べるという時間栄養学が最近、ダイエットの分野でも注目を浴びています。朝食を抜いて、いきなりランチを食べると血糖値が上がって太りやすくなるという研究結果もあります。同様に、体が眠りにつく準備を始める就寝前3時間以内に何かを食べると摂取カロリーを消化できずに太りやすくなります」(太田さん)

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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