パラスポーツ関係者が懸念する「2021年問題」 盛り上がる一方での課題 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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パラスポーツ関係者が懸念する「2021年問題」 盛り上がる一方での課題

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深澤友紀AERA#東京五輪

リオ・パラリンピックで銀2、銅2のメダルを手にした全盲の木村敬一選手(東京ガス)。コースロープに右手をぶつけながらまっすぐ泳いでいく(撮影/加藤夏子)

リオ・パラリンピックで銀2、銅2のメダルを手にした全盲の木村敬一選手(東京ガス)。コースロープに右手をぶつけながらまっすぐ泳いでいく(撮影/加藤夏子)

「今から21年以降を見越して準備しておかなければ、パラリンピック開催を機に日本の障害者スポーツが停滞してしまうことになりかねない」

 と危機感を語るのは『パラリンピックの楽しみ方』など障害者スポーツ関連の著書が多数ある日本福祉大学教授の藤田紀昭(もとあき)さんだ。解決策の一つとして藤田さんが提案するのが、体育教員を目指す学生たちに障害者スポーツに関する授業を必修科目として受けさせることだという。

 現在は障害のある児童・生徒は体育の時間に見学をさせられたり、部活や地域のスポーツクラブなどに参加しにくかったりするが、教員が障害者スポーツの知識を持てば子どもたちのチャンスが広がり、選手の発掘にもつながる。藤田さんは言う。

「東京パラリンピックでは、選手たちを『障害者の代表』ではなく、『自分たちの代表』と思えるようになれば素晴らしい。そうした意識面のレガシー(遺産)だけでなく、障害者スポーツが今後も発展するような制度面のレガシーも残せたらいい」

(編集部・深澤友紀)

AERA 2018年8月6日号より抜粋


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