野球離れ・楽しさ取り戻す「球活」始まる (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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野球離れ・楽しさ取り戻す「球活」始まる

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石田かおるAERA

今年1月、野球未経験の子どもを対象にした堺BBの体験会に参加した筒香選手。30年以上の歴史ある強豪チームが挑む“革新”に注目と期待が集まる。保護者の当番も廃止した (c)朝日新聞社

今年1月、野球未経験の子どもを対象にした堺BBの体験会に参加した筒香選手。30年以上の歴史ある強豪チームが挑む“革新”に注目と期待が集まる。保護者の当番も廃止した (c)朝日新聞社

中学校の野球・サッカーの部員数推移(AERA 2018年6月11日号より)

中学校の野球・サッカーの部員数推移(AERA 2018年6月11日号より)

過去1年間によく行った運動・スポーツ(AERA 2018年6月11日号より)

過去1年間によく行った運動・スポーツ(AERA 2018年6月11日号より)

 野球人口の減少を食い止めようと、さまざまな活動が始まっている。かつての「野球少年」たちが伝えたいのは、野球というスポーツが持つシンプルな楽しさだ。

【図表で見る】中学校の野球・サッカーの部員数推移

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 何を見て来ましたか?

「ジモティーです」
「フェイスブックを見ました」

 服装自由、道具はなくてもOK、試合なしのキャッチボール。1回2時間で500円──こんな野球サークル「東京キャッチボール」が、2017年1月発足した。メンバーはインターネットで募集。活動はほぼ月1回、週末で、毎回定員はいっぱいになる。

 取材を始めた2月の活動場所は、サンシャイン60(東京都豊島区)をのぞむ豊島区総合体育場。活動開始の10時少し前になると、14人の参加者が三々五々集まってきた。ほとんどの人が初対面だ。この日初めて参加した男性(43)は言う。

「子どものころ、よく野球で遊びました。でもいまはキャッチボールをしたくても、できる相手も場所もない。近所で壁当てをするしかありません。東京キャッチボールの活動を見つけたときには、“我が意を得たり”と思いました」

 準備運動の後、ペアを組んでキャッチボールを開始。ひとけた台の気温だというのに20分もすると、参加者の額に汗が浮かぶ。キャッチボールを終えると、さらにバッティング、守備練習と続く。しかし、ゲームをしなくても楽しいものなのか?

 埼玉県から1時間かけて参加したという男性(34)は言う。

「野球をするのは学生時代以来、久しぶり。気持ちいいですよ。野球好きの人たちとキャッチボールできるだけでも楽しい」

 とはいえ、社会人であれば草野球チームがたくさんありそうだ。そうしたところでキャッチボールはいくらでもできるのでは……? 実はそこに大きな“ミスマッチ”があると主宰者の大森大輔さん(40)は言う。

「草野球は練習なしで、試合だけというところが多いんです。しかも学生時代に本格的に部活でやってきた人たちがメイン。だから子どものころ野球で遊んだ、野球好きの人たちがやりたいと思っても、技術レベルやノリが合わず、うまくいかないケースが多い」


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