みちのくプロレス/今年4月にはアメリカの大会にザ・グレート・サスケさんが招聘されるなど、世界中にファンがいる(2月17日、新木場ファーストリング)(撮影/谷本結利)
みちのくプロレス/今年4月にはアメリカの大会にザ・グレート・サスケさんが招聘されるなど、世界中にファンがいる(2月17日、新木場ファーストリング)(撮影/谷本結利)

 ザ・グレート・サスケさんが、地方拠点の先駆け「みちのくプロレス」を旗揚げして25年が経った。当時は地方を本拠地とするスポーツ団体は珍しかったが、今やエンタメも地産地消の時代となり、次々と新しいプロレス団体が生まれている。

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 東京湾岸の埋め立て地。配送センターが立ちならぶ倉庫街の夜は暗い。ぼんやりとした明かりを目指して歩いていくと、暗闇の中から徐々に人の姿が現れた。新木場ファーストリング。後楽園ホールがプロレスの聖地であれば、ここはインディーズプロレスの聖地と呼ばれている。

 今年25周年を迎えたみちのくプロレス(以下、みちプロ)の東京大会。みちプロは、東北楽天ゴールデンイーグルスもベガルタ仙台もない時代に、故郷・岩手県でザ・グレート・サスケさん(48)が旗揚げした団体だ。

「いきあたりばったりや思いつきではありません。プロレスならできるという確信があった」

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