長方形のスケルトンのステージが観客の頭上を移動していく。さらにこのステージは、中央から左右に分かれてスタンド近くまで動き、二人をアリーナのすみずみまで運んでくれた。

 ユンホとチャンミンもこの舞台装置を最大限に活用し、メインステージの端の端まで走ったり、花道を繰り返し往復したり。それだけではない。アリーナの外周を一周するトロッコに乗ってサインボールを客席に投げ込む、ワイヤーフライングでスタンド席の最上階近くまで飛んでいく。約2年ぶりに再会したファン一人ひとりと目を合わせようとするかのように、まさに東京ドーム内を駆け回った。

 美しい日本語でブラックジョークを飛ばすチャンミンと、すぐにふざけてみせるユンホ。二人の「ゆる~い」トークも、東方神起ライブの楽しみだ。

 例えばチャンミンは、ファンの応援ボードを見て、

「4人で“お・か・え・り”って1文字ずつ作ってきてくれたんだと思うんですけど、“お・え・か・り”になっていて。ちょっと、もったいないなと思います」

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