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清宮と日本ハム 双方“100点満点”ドラフトの不思議な縁

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柳川悠二AERA
7球団からドラフト1位指名され、記者会見で笑顔を見せる清宮 (c)朝日新聞社

7球団からドラフト1位指名され、記者会見で笑顔を見せる清宮 (c)朝日新聞社

 そして、将来のメジャー挑戦を見据えている清宮にとっても、日本ハムは「我が意を得たり」の球団だったはずだ。高校時代にほぼ一塁しか守ってこなかった清宮にとっては、DH制のあるパ・リーグのチームで、大谷のメジャー挑戦が濃厚で、かつ中田翔のFA移籍の可能性もある日本ハムは、どこより1年目からチャンスをもらえる可能性の高い球団であるからだ。

 清宮と日本ハムの利害は一致し、双方にとって100点満点のドラフトとなった。それに不思議な縁(えにし)もある。

 日本ハムには06年夏に甲子園制覇を果たした時のエース・斎藤佑樹に加え、来年から2軍監督を務める荒木大輔という早実の先輩がいる。早実という自由闊達な雰囲気の野球部でノビノビと育ってきた清宮には心強い味方だろう。

「ワセダの血……そういうものは言わずとも伝わるものがある。頼るところは頼って、見習うところはしっかり見習いたい」

 1カ月前にはやはり先輩となる王貞治氏の持つ本塁打記録「868本」を目標にかかげていたが、運命の日を終えると、そうした大言は聞かれなかった。慎重に言葉を選んでいる姿が印象的だった。

「(1年目に目標にする本塁打数は?)申し訳ないですけど、これまでの高校野球でも自分の中で具体的な数字は目標にしてこなかった。志が低いわけじゃなくて、目の前のことを一つ一つ積み重ねていくということだけです。自分はまだ何もプロの世界で成績を残していない。とにかく自分を信じて、やっていくだけです」

 メジャーを夢見る怪物が、いよいよプロとしての第一歩を踏み出していく。(ノンフィクションライター・柳川悠二)

AERA 2017年11月6日号


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