小島慶子さん「子どもは親の泣ける『ネタ』じゃない」

幸複のススメ!

小島慶子

2017/06/03 07:00

小島慶子(こじま・けいこ)/タレント、エッセイスト。1972年生まれ。家族のいるオーストラリアと日本との往復の日々。オーストラリア行きを決断した顛末を語った新刊『これからの家族の話をしよう~わたしの場合』(海竜社)が発売中
小島慶子(こじま・けいこ)/タレント、エッセイスト。1972年生まれ。家族のいるオーストラリアと日本との往復の日々。オーストラリア行きを決断した顛末を語った新刊『これからの家族の話をしよう~わたしの場合』(海竜社)が発売中

 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。

*  *  *
「2分の1成人式」。各地で定着しつつある、学校主催のイベントです。10歳になったことを祝い、子供たちが生い立ちを振り返り、将来の夢や親への感謝を綴った作文を発表。親からもお祝いメッセージを贈るなど、親子が参加する「感動的なイベント」として保護者の評価も高いとか。

 一方で、機能不全家族や虐待など様々な事情を抱えている子供も多いのに、人前で親への感謝の儀式を強いることに批判の声も上がっています。

 私は、長男が小4の時に、初めてこの行事を知りました。教室で作文を読み上げる子供たち。優等生は先生と親の意を汲んで、命の尊さやあるべき社会の姿、将来の希望を高らかに謳い上げています。でも抽象的な美辞麗句が多く、10歳の生活実感は感じられません。正直言って気味が悪くなりました。子供たちに、大人を「感動」させる訓練なんてさせないでほしいと。

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