「noteで金儲けしようとは思ってないんです。ファンと良い関係が築けているのが何よりうれしいんですよ。ファンの方にとっては、僕みたいなサラリーマンがサクセスする過程を共有する面白さもあるでしょうね。自分の成長がコンテンツになるのはnoteならではです」

 noteの課金コンテンツは全体の約7%。無料コンテンツからは手数料を取れないので、事業としてはもちろん赤字だ。運営するピースオブケイクのCEO、加藤貞顕さんはそれでいいのだという。

「これまでもnoteの投稿作が書籍化されていますし、映像化作品も出てほしい。そういうきっかけの場になればいいと思っています。クリエーターが創作だけで生活していくのは難しい時代です。月額課金を始めたのも、コアなファンがついてくれて収入の心配をせずに作品づくりに没頭してほしいと思ったからです」

(アエラ編集部)

AERA  2016年4月18日号より抜粋