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50代のトライアスロン「達成感は本当に強烈」

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AERA#マラソン
フリー映像ディレクター阿部敦史さん(52)トライアスロンを始めてセルフコントロールの大切さを改めて感じた。「体だけでなく、生き方全体をメンテナンスしている感覚」(撮影/写真部・長谷川唯)

フリー映像ディレクター
阿部敦史
さん(52)
トライアスロンを始めてセルフコントロールの大切さを改めて感じた。「体だけでなく、生き方全体をメンテナンスしている感覚」(撮影/写真部・長谷川唯)

「トライアスロンはまさに人生のようにハプニングの連続。海に入るとき、興奮と緊張で過呼吸になることもある。バイクがパンクすることもある。そこでいかに慌てず、ハプニングを楽しみながらやり過ごせるか。人生経験を重ねた分だけ、深い取り組みができると思うんです」

 デビュー半年で、もう五つのレースに出た。そこまでハマった理由について聞くと、阿部さんは少し言いよどんでから、こうつぶやいた。

「仕事でうまくいかないこともあったんですよねぇ…」

 ある種の行き詰まりを感じることも多い50代。会社員であれば、出世レースの先も見える。家庭内に居場所がないことにがくぜんとする人もいる。フリーの阿部さんが直面したのは、2年かけて撮影していた個人的なドキュメンタリーのプロジェクトが頓挫したことだった。

「トライアスロンで得られる達成感って、本当に強烈なんです。もしかすると、仕事で自己実現ができなかった分、トライアスロンに逃げてしまった部分もあるかもしれません」

 阿部さんの仕事に定年はない。現役でいつづけるためには「仕事での挑戦も諦めてはいけない」。そんなふうに自分の心の中を冷静に見つめられるようになったのも、トライアスロンのおかげだと思っている。

AERA 2015年12月7日号より抜粋


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