今年全員が二十歳を超え、「立派な大人」になった6人。「もっと大人っぽい曲とか似合うようになってくるんじゃない? 今も似合うと思うけど、さらに!」(中村)
今年全員が二十歳を超え、「立派な大人」になった6人。「もっと大人っぽい曲とか似合うようになってくるんじゃない? 今も似合うと思うけど、さらに!」(中村)

「いやー楽しい」「楽しいねえ!」。一同が満足そうに笑みを浮かべたところで、残る3人のソロ曲パートへ。メンバーから口々に「頑張れー!」と声をかけられ、まずは矢花がステージに立つ。去年の年末に買ったという「何本目かわかんないおニューの」黄色いギターをバチバチにかき鳴らし、「Real Face」(KAT-TUN)をシャウトした。

 続いて、デニムオンデニムのストリートファッションに身を包んだ佐々木が登場。「Clap-A-Holics」(Kis-My-Ft2/玉森裕太ソロ)のキャッチ―なメロディーにのせ、ステージを縦横無尽に舞い踊る。長い手足を生かした軽快かつダイナミックなダンスで、観客の目を奪った。

 大トリは中村。ピンクのロング丈ジャケットを羽織った姫オーラ全開の姿で、「今から僕の愛をみんなに届けたいと思いまーす!」と宣言。「チェリッシュ」(NEWS)を優しくキュートに歌い上げると、空中に手でハートを描き、満面の笑みで投げキスを送った。

 そしていよいよ、この日一番の見せ場、オリジナル曲メドレーへ。「サイレン」「サムダマ」「シャウト」。中村は拡声器を振りかざして皆のテンションをあおり、他のメンバーも魂の絶叫で応える。連呼される、「We never give up!」。コロナによって奪われた空白の時を取り戻そうとするかのように、6人は全身全霊で、燃えたぎるエネルギーを会場にぶつけた。まぎれもないロックスターたちの姿が、そこにあった。

(文/本誌・大谷百合絵)

※週刊朝日 2022年6月17日号に加筆

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6月17日号では、メンバーのソロパートの全身ショットを含むライブスナップが楽しめる。

[セットリスト]

1.Last forever/Hey! Say! JUMP

2.Love so sweet/嵐

3.僕が僕じゃないみたいだ/SixTONES

4.White Love/Hey! Say! JUMP

5.Vanilla/A.B.C-Z

6.Hello/Sexy Zone(菊池風磨ソロ)

7.SURVIVOR(菅田琳寧ソロ)/舞台「DREAM BOYS JET」

8.らいおんハート(今野大輝ソロ)/SMAP

9.ポコポンペコーリャ(本高克樹ソロ)/NEWS

10.LET’S MUSIC/Sexy Zone  

11.Turning Up/嵐

12.【メドレー】ぎゅっと/Sexy Zone→サムダマ

13.Real Face(矢花黎ソロ)/KAT-TUN

14.Clap-A-Holics(佐々木大光)/Kis-My-Ft2(玉森裕太ソロ)

15.チェリッシュ(中村嶺亜ソロ)/NEWS

16.2人/130000000の奇跡/NEWS

17.【メドレー】サイレン→サムダマ→シャウト

18.シンデレラガール/King & Prince

アンコール

19.サムシング・ニュー/ジャニーズWEST

20,Happiness/嵐

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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