※写真はイメージです (GettyImages)
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 小学3年生で高校数学をマスター、青山学院大学に進学し、2019年には独学で宅建試験に一発合格。数々の伝説をもつジャニーズきっての頭脳派、川島如恵留(Travis Japan)が、勉強漬けの幼少期を振り返る。暗記の秘訣は、受験生必見!

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──幼いころから熱心に勉強していた?

 母親の鬼スパルタ教育を受けて、今より忙しい生活を送ってました(笑)。小学1年から3年まで公文式で勉強してたんですけど、普通は1週間でプリント25~35枚くらいのペースで進めるところ、僕は500~700枚やってたんですよ。1年目で国語も算数も小6まで終わらせました。

 アルファベットにも触れたことのないやつが、サイン、コサインとか積分とかやっている。学校では余裕すぎて、「なんでみんなわかんないの?」って、かわいげのかけらもない子でした。

 親への反発はなかったです。朝ごはんは食べるものみたいな感じで、勉強はするものっていう。洗脳ですよ、これは(笑)。でも親なりの理由があったんです。

 幼稚園のとき、ライオンキングを見て「ぼくもいつかやりたい!」って言ったから、子役になるためのレッスンに通わせてくれて。早めに勉強を終わらせれば、学生の本分をおろそかにせずに芸能界に集中できるって考えたんですね。

──その後、子役デビューの夢を叶え、中学受験もされましたね。

 僕、小学5年生のときにいじめにあったんです。学年対一人みたいな、けっこう壮絶な。

 当時ライオンキングに出演していたんですけど、港区の招待で、たまたま僕の出演回を学校のみんなが見に来たんです。それを機に、最初はいじりみたいな感じだったのが、徐々に「どうせお前は違う世界で生きてんだろ」って燃えていっちゃって。

 小学校なのでそこまで陰湿じゃなくて、殴られるとか悪口言われるとかのけ者にされるとか、かわいいもんなんですけど、10歳の男の子には耐えがたいもので。みんなと同じ中学校に行きたくなくて受験勉強を始めました。

 受験って、きっかけはなんでもいいと思うんですよね。漫画みたいに「あの人と同じ大学に入りたい」っていう理由でもいいし、僕みたいに新しい場所を探すためっていうのもありだと思うし。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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