ジェジュン/1986年生まれ、韓国出身。2004年、韓国でデビュー。シンガー・ソングライターとして活動するほか、俳優としても数々のドラマや映画に出演。兵役を経て、19年に日本レコード大賞企画賞、20年には日本ゴールドディスク大賞ベスト3アルバム(アジア)受賞。ドキュメンタリー映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」が公開中。 Choi Seung Kwang(STUDIOESKEY)
ジェジュン/1986年生まれ、韓国出身。2004年、韓国でデビュー。シンガー・ソングライターとして活動するほか、俳優としても数々のドラマや映画に出演。兵役を経て、19年に日本レコード大賞企画賞、20年には日本ゴールドディスク大賞ベスト3アルバム(アジア)受賞。ドキュメンタリー映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」が公開中。 Choi Seung Kwang(STUDIOESKEY)

 歌唱力、華やかなステージングや演技力で、多くの人を魅了してきたアーティスト・ジェジュン。新作映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」では、今まで明かしてこなかった思いを飾らずに語っている。

【写真特集】「ジェジュン:オン・ザ・ロード」で見せる等身大の姿はこちら

*  *  *

 ステージライトの中、マイクを握るジェジュンが大勢の歓声を浴びている。次の場面では、彼が静かな部屋で鏡をのぞいている。公開中の映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」は、華やかな表舞台の姿と、静かな日常を交互に見せる描写で始まる。瞬く間にスターダムを駆け上がった彼の素顔に近づくことを予感させる幕開けだ。

 手がけるのは、韓国映画「私の頭の中の消しゴム」の代表作があるイ・ジェハン監督。本人と関係者へのインタビューを中心に、彼のルーツをたどる。ジェジュンが運転する車の助手席からのアングルなど、プライベート感の強い映像も魅力的だ。作中では、貧しかった少年時代、デビューまでのもがき、スターになってからの新たな苦悩などが、本人の口から率直に語られる。恩師、旧友、デビュー時から見守る振付師や兵役時代の友人、親友のチャン・グンソクなども登場。様々な視点から等身大の「ジェジュン」に迫っている。

(構成・文/本誌・直木詩帆)

>>【関連記事/ジェジュン、タブー質問にも答えた 映画撮影は「裸になった気持ち」】はこちら

週刊朝日  2021年7月16日号