各チームとも5、6試合当たって、今年の各球団のチーム力、雰囲気は感じ取っただろう。データも1カ月、2カ月と経過するにつれ、アップデートされ、目に見えない攻防はさらに激しくなる。そういった備え、準備ができた球団が最後の優勝争いに生き残ることになる。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、野球などやっている場合ではないという方もいるでしょう。これは各自治体の協力が不可欠だ。ただ、楽しみにしてくれるファンがいるかぎり、各球団はギブアップしてはいけない。こういった状況下で、選手、球団、プロ野球全体の精神力が問われていると思う。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2021年5月7-14日号

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東尾修

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東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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