首都圏で注目度の高いエリアといえば、埼玉県深谷市だ。大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一の出身地として、市内にある渋沢栄一記念館(事前予約制。24日まで新規予約の受付は休止中だが25日から再開予定)や、生家のあった場所に立つ旧渋沢邸、2月に開館した「深谷大河ドラマ館」など見どころも多い。深谷市役所渋沢栄一政策推進課によると、コロナ禍の影響を感じながらも市内の各所を訪れる人は多いという。

「大河ドラマ館も、1カ月足らずで1万人の方に訪れていただいています。深谷は野菜の特産品も多く、訪れた方に、深谷市の魅力をさまざまな面で味わっていただけるのではないでしょうか」(渋沢栄一政策推進課)

 全国各地のアンテナショップを訪ね歩くのも、東京都心の魅力のひとつだ。有楽町の東京交通会館には、北海道どさんこプラザや大阪百貨店をはじめ、秋田、富山、和歌山、大分など各地のアンテナショップが並ぶ。はしごして買い物すれば、1時間ほどで日本周遊気分が味わえる。

 パスポートもチケットも不要で海外気分を味わうことだってできる。新大久保駅を中心にしたエリアには、K‐POPの聖地として人気を博した韓国系の料理や食材、グッズなどを扱う店だけでなく、タイにベトナム、ネパールにインドネシア、ミャンマーなど、アジア系の料理を提供したり商品を販売したりする店が立ち並び、一大無国籍ゾーンと化している。

 御徒町のアメ横にも、各国の料理や食材を扱う店が立ち並ぶ。

「池袋に中国系のフードコートがあるのはご存じですか?」

 と柴崎さん。池袋駅の北エリアは、中国系の食材などを販売する店や飲食店などが密集する、チャイナタウンとなっていることが一部で知られている。その中に、各地の料理が提供されるフードコートが存在するという。実際に足を運んでみた。

 池袋駅西口(北)を出てすぐの雑居ビル、エレベーターで上がり扉が開くとそこに「日本じゃない」空間が広がっていた。

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