安藤優子さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・掛祥葉子)
安藤優子さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・掛祥葉子)
安藤優子 (撮影/写真部・掛祥葉子)
安藤優子 (撮影/写真部・掛祥葉子)

 9月に「直撃LIVE グッディ!」が終わり、生放送生活にピリオドを打たれた安藤優子さん。作家・林真理子さんとの対談では、40年にわたるメディア人生を振り返りました。

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林:答えづらいかもしれないけど、「グッディ!」は芸能ニュースもよくやってましたよね。こういうのはあるんですか。大手のナントカ芸能事務所から「これ以上聞くな」とかいう圧力は。

安藤:最近はないですね。でも、忖度はあると思いますよ。言われなくても忖度するというのは、どの局でもあると思います。

林:「週刊文春」だって忖度はありますからね(笑)。高橋克実さんとのコンビは、やりやすかったですか。

安藤:まったくやりやすかったですよ。あの人はちゃんと地に足がついた苦労人で、細かなところに気配りができる“おばさん”的感覚の持ち主です。私のほうがおじさんっぽくて、その意味ではいいコンビだったかもしれない。

林:へぇ~、そうなんだ。話が変わりますけど、私と安藤さんって、愛読書が同じだったんですよね。『パパとママの娘』という。

安藤:はい、能勢まさ子さんの。

林:同じころ同じ本を読んで、私は「留学してみたいな」と思っただけで終わっちゃったんだけど、安藤さんはこの本でアメリカへの夢をかきたてられたんですね。

安藤:留学する原点になったのは、あの本と、松島トモ子さんの『ニューヨークひとりぼっち』。

林:まあ! どうして同じ本を。私も読みましたよ。安藤さんはロータリーの交換留学生に受かったんですか。

安藤:いや、ロータリーの試験は落ちました。私、日比谷高校だったので、学校の近くの赤坂のホテルで、1年生のときにオーストラリア留学の面接試験を受けたんです。集団面接で、なぜオーストラリアに留学したいのかを一人ひとりに英語で聞かれて、みんなすごい優等生なんですよ。何度も練習してきたようなことをきちっと言うんです。私、ナメてて、なんにも準備してなくて、うーんと考えて「コアラベアに会いたいから」と言ったら、一発で不合格(笑)。1次の筆記は通ってたのに。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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