売るに売れない親の家…「空き家」を守る3つの基本 (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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売るに売れない親の家…「空き家」を守る3つの基本

大崎百紀週刊朝日
2016年に東京都内で起きた空き家の火災の様子  (c)朝日新聞社

2016年に東京都内で起きた空き家の火災の様子  (c)朝日新聞社

「空き家に見せない3つの秘策」 (週刊朝日2020年10月23日号より)

「空き家に見せない3つの秘策」 (週刊朝日2020年10月23日号より)

「空き家を守る3つの基本」 (週刊朝日2020年10月23日号より)

「空き家を守る3つの基本」 (週刊朝日2020年10月23日号より)

「雨漏りがすると1カ月も経てば家はボロボロです。湿気を好む白アリが増え、建物の劣化は早まります。多頻度で家の管理をすることが大切です」(上田さん)

 2015年には「空き家対策特別措置法」が施行され、放置すれば倒壊の恐れがある「特定空き家等」に認定された空き家は自治体が解体し、その後、所有者に費用を請求できるようになった。東京都ではこれまでに7軒が解体されたという。空き家の放置は許されない時代になっているのだ。

 上田さんから聞いた「空き家を守る3つの基本」をまとめた。大事なのは老朽化対策だ。

「最低でも月1回は現地に行って風通しすることを推奨していますが、湿気の強い夏場などはそれでも足りない。週1回とか3日に1回とか、そういう頻度で行かなければ、建物の劣化を防ぐことはできません」(同)

 その他、水道の通水や、植木の管理、郵便物のチェック、冬場の雪かき、不法投棄されたゴミの撤去も欠かせない。老朽化した外壁や屋根が崩れ落ちそうになっていないかもチェックしよう。事故が起きてからでは遅い。防犯上、空き家と見られないため電気をつけっぱなしにする人もいるが、これには注意が必要だ。

「電気のつけっぱなしは、ネズミなどが電線をかじり火災の原因になることも。築年数にもよりますが、使用しないならブレーカーを切っておいたほうがいいと思います」(同)

 電気火災に詳しい消防庁消防研究センター大規模火災研究室室長の田村裕之さんも、電気はつけないほうが安全だと話す。それでも防犯上つけたいという人にはこんな注意点をあげる。

「タイマーセットで夜間だけにしてみては。あとはホコリや湿気が火災の原因になるので、コンセント周りやプラグの掃除をしっかりしておくことが大事です。使用していない電気製品のコードはコンセントから抜き、延長コードを家具で踏みつぶしていたり、束のまま使っていたりしないかも確認しましょう」

 空き家を放置して植木が隣家にはみ出したり、ゴミが異臭を放ったりといった状態を放置した場合、近隣住民とトラブルになることも考えられる。こうした事態とならないよう、ご近所とのコミュニケーションもこまめにとるようにしたい。前出の上田さんはこう語る。

「ご近所トラブルを抱えている家は解体やリフォームのタイミングで工事車両の通行や測量などの協力を拒否されてしまうケースが非常に多いです。売却ともなれば、価格に大きな影響を与えるので注意が必要です」

(本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2020年10月23日号より抜粋 


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