4コマ漫画を18年連載 しりあがり寿「時事ネタを扱う難しさ」語る

林真理子

2020/10/04 11:30

しりあがり寿 (撮影/写真部・掛祥葉子)
しりあがり寿 (撮影/写真部・掛祥葉子)
しりあがり寿さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・掛祥葉子)
しりあがり寿さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・掛祥葉子)

 朝日新聞の夕刊漫画連載をはじめ、ギャグから社会派まで幅広いジャンルの漫画作品を手がけるしりあがり寿さん。サラリーマン時代や風刺漫画の難しさ、漫画の可能性など、作家の林真理子さんがうかがいました。

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*  *  *
林:初めまして。しりあがりさんとは意外にも、お会いするのが初めてなんですよね。

しりあがり:そうですよね。でも実は僕、サラリーマンのころ、会社の近くの坂で何度か林さんをお見かけしたことがあるんです。

林:キリンビールにお勤めだったんですよね。原宿に本社があった時代に。私もいろんな人から「しりあがりさんが、会社の近くで林さんを見たって言ってるよ」と言われたのを覚えてます。

しりあがり:宣伝部だったんですけど、林さんはコピーライターをなさってて、ちょっと近い業界のような感じがしていて、「林さんに会った!」ってみんなに吹聴してたんです(笑)。

林:私も、その話を聞いて勝手に親近感を持ってました(笑)。

しりあがり:ご自宅があの辺りなんですか。

林:今は別のところに引っ越しましたが、20年ぐらい前まではキリンビール本社近くだった原宿のマンションに住んでました。しかし美大(多摩美術大学)からキリンビールの宣伝部って、すごいエリートなんじゃないですか。「一番搾り」とかのパッケージのデザインなんかをやられてたんでしょう?

しりあがり:いや、僕は雑誌で言うと編集者の役割で、自分がデザインしたわけじゃなくて、デザイナーの人に「こんなコンセプトでお願いします」と言ってつくってもらったんです。

林:アーティストの方は、最初から「会社勤めはできない」って、フリーターをやったりしながら作品を制作して世に出ていく人が多いですけど、しりあがりさんはきちんとサラリーマン生活をなさってたんですね。

しりあがり:きちんとやったかどうかは置いといて(笑)。でもあの時代、広告がおもしろかったですよね。

林:はい、すごい時代でした。

しりあがり:「自分たちの仕事が世間の注目を浴びている」みたいな緊張感があったし、サラリーマンとはいえ、おもしろい仕事をさせてもらってるなという感じはありましたね。

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