高齢者向け配食サービスの弁当の例 (写真=シルバーライフ提供 週刊朝日2020年5月29日号より)
高齢者向け配食サービスの弁当の例 (写真=シルバーライフ提供 週刊朝日2020年5月29日号より)
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配食サービスの主なメリット (週刊朝日2020年5月29日号より)
配食サービスの主なメリット (週刊朝日2020年5月29日号より)
配食サービスは2タイプ/配食サービスの例 (週刊朝日2020年5月29日号より)
配食サービスは2タイプ/配食サービスの例 (週刊朝日2020年5月29日号より)

 新型コロナウイルスの感染拡大で不要不急の外出を控える高齢者を中心に、弁当などの配食サービスを利用する人が増えている。食べやすいように軟らかめの弁当があったり、病気を持つ人に向けたメニューがあったりと種類も豊富だ。買い物の回数を減らすためにも上手に活用したい。

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「新型コロナが心配で家に閉じこもり、人と話す機会がなくなっているなかで、配達ボランティアから食事が届くことが大いなる安心につながっていると聞いています」

 東京都世田谷区で一人暮らしの高齢者らへ配食サービスを行う「社会福祉法人ふきのとうの会」理事長の平野覚治氏は、そう言う。同会は区から補助金を受け、調理と配達をボランティアが担っている。

 高齢者向けの配食サービスは、「ふきのとうの会」のように自治体が関係するもののほか、食品メーカーなどの民間企業、地域の生活協同組合も提供する。弁当だけでなく、総菜や自宅で調理するための食材も配達するなど、さまざまな形態がある。

 平野氏は、サービスを選ぶ際、高齢者なら地域包括支援センターへの相談を勧める。

「高齢に伴い嚥下(えんげ)能力が低下してきますから、大きさや軟らかさ、アレルギーなど、利用者一人ひとりの状態に合う食のアセスメントをして、業者を紹介してくれるところもあります。また、食事だけでなく、安否確認もどこまでやってもらえるかも相談できます」

 民間業者を中心に配食サービスを無料で検索して比較できるウェブサイトもある。その一つで、全国約30の業者・団体を扱う「らいふーど」を運営するエス・エム・エス(東京都)によると、政府が4月に発出した緊急事態宣言後、問い合わせが2割ほど増えた。問い合わせの半数以上は、高齢の親を持つ人たちからだという。

「遠方に住んでいる両親の食が細いのを心配して探される方もいます」(エス・エム・エス担当者)

 同社によると、高齢者向け配食サービスは、大きく分けて「普通食」、「療養食」(制限食)、「やわらか食」の3種類がある。かむ力が弱くなったり、持病があったりしても選べるようになっている。

 また、常温(冷蔵)と冷凍の2タイプに分かれている。

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