都立国際高 (撮影/吉崎洋夫)
都立国際高 (撮影/吉崎洋夫)
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【1位~20位】海外大学合格高校ランキング (週刊朝日2020年5月1日号より)【21位以降はこちら】大学通信が実施したアンケートをもとに、学校HP、電話取材などから各高校の海外大学合格者数を集計した。締め切りまでに回答が寄せられなかった学校は掲載していない。合格者数は昨春(2019年)の実績。数字は進学者数の場合もある。補欠や予科、2年制大学などの合格も含む
【1位~20位】海外大学合格高校ランキング (週刊朝日2020年5月1日号より)
【21位以降はこちら】

大学通信が実施したアンケートをもとに、学校HP、電話取材などから各高校の海外大学合格者数を集計した。締め切りまでに回答が寄せられなかった学校は掲載していない。合格者数は昨春(2019年)の実績。数字は進学者数の場合もある。補欠や予科、2年制大学などの合格も含む

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【21位~34位】海外大学合格高校ランキング (週刊朝日2020年5月1日号より)大学通信が実施したアンケートをもとに、学校HP、電話取材などから各高校の海外大学合格者数を集計した。締め切りまでに回答が寄せられなかった学校は掲載していない。合格者数は昨春(2019年)の実績。数字は進学者数の場合もある。補欠や予科、2年制大学などの合格も含む
【21位~34位】海外大学合格高校ランキング (週刊朝日2020年5月1日号より)

大学通信が実施したアンケートをもとに、学校HP、電話取材などから各高校の海外大学合格者数を集計した。締め切りまでに回答が寄せられなかった学校は掲載していない。合格者数は昨春(2019年)の実績。数字は進学者数の場合もある。補欠や予科、2年制大学などの合格も含む

 海外の大学を目指す受験生が増えている。こうした中、海外進学に強い高校も見えてきている。本誌では19年の海外大合格者の多い学校を独自に集計した。

「日本の大学では先行きは暗いと主人と話しています」

 こう話すのは東京都に住む40代の女性。高1の息子と海外大進学セミナーに参加し、情報を収集している。息子は東大への進学を希望していたが、海外大を視野に入れ始めているという。

「海外のほうが将来が開けるという思いがあります。周りにも帰国生徒や、親のどちらかが外国出身の子が多く、3、4カ国語を話す子もいます。こうした子が増えていくと思うと、日本にとどまって大丈夫かなと。中途半端な留学をしても、日常会話もできるようにならないし。だから、大学から海外に出たほうがいいと思っています」

 海外大への進学対策を行うAGOS×K新宿校の坂本直之さんは言う。

「帰国生徒だけではなく、海外経験のない高校生が海外大へ直接進学するケースが増えてきている」

 背景にあるのは、グローバル人材のニーズの高まりだ。政府や経済界は人材育成に取り組んでいる。例えば、文部科学省は2013年に留学促進のキャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始。経済界からも資金を集めて返済不要の奨学金などを提供し、約8千人の高校生・大学生が海外に渡った。

「国際的な人材を育てる取り組みが学校現場にも浸透してきており、海外大への進学指導を行う学校も珍しくありません。昔であれば、日本の良い大学を出て官庁や大企業に就職すれば安泰という考えもありましたが、今はそうではない。特に保護者は、そのあたりをシビアに見ています」(坂本さん)

 そこで本誌は、大学通信が高校などに実施したアンケートを独自に集計。19年の海外大合格者の多い学校をランキングした(数字は進学者数の高校もある)。

 1位は私立の広尾学園(東京)で、74人だった。生徒数は約900人。15年の合格者数は9人だったが、16年に29人、17年に18人、18年には82人と大きく増やしている。

 同校には、07年に設立したインターナショナルコースがある。在籍する生徒は20~30人程度だったが、人気のため増員して現在は50人前後だ。当初は同コースの2割ほどしか海外大の合格者を出していなかったが、最近は7、8割を海外大に送り出しているという。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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