在りし日の木内みどりさん。幅広い世代から親しまれた (c)朝日新聞社
在りし日の木内みどりさん。幅広い世代から親しまれた (c)朝日新聞社

 映画やドラマで活躍した俳優の木内みどり(本名水野みどり)さんが11月18日、急性心臓死で亡くなった。69歳だった。21日にウェブサイト「木内みどりの小さなラジオ」で訃報が伝えられた。

 木内さんは劇団四季を経て、ポーラテレビ小説「安ベエの海」(TBS系)でブレーク。大河ドラマ徳川家康」(NHK)や映画「死の棘(とげ)」などで俳優としてのキャリアを重ね、バラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)にレギュラー出演し、幅広い世代に親しまれた。

 木内さんには俳優やタレントだけでなく、“運動家”としての顔もあった。2011年の東日本大震災以降、脱原発や戦争反対を訴え、ラジオやSNSで発信し続けた。今年7月の参院議員選挙では、「れいわ新選組」の街頭演説で司会を務めた。代表の山本太郎氏は、SNSで「はやすぎる。寂しいじゃないですか! 世の中が変わって行く姿を見て欲しかった」と木内さんの死を悼んだ。

 木内さんは脱原発の市民集会でもたびたび司会を務めた。木内さんが夫婦で首相官邸前の市民集会に来ていたところを、「『さようなら原発』一千万署名 市民の会」の呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが声をかけたという。

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