「プレミア12」に不参加でも、東京五輪に不可欠なエースと主軸とは 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「プレミア12」に不参加でも、東京五輪に不可欠なエースと主軸とは

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梅宮昌宗週刊朝日
ソフトバンクの千賀滉大(C)朝日新聞社

ソフトバンクの千賀滉大(C)朝日新聞社

ソフトバンクの柳田悠岐(C)朝日新聞社

ソフトバンクの柳田悠岐(C)朝日新聞社

 野球の国・地域別対抗戦「プレミア12」に出場している侍ジャパンの戦いぶりを評価する声が高まっている。2次ラウンドのベネズエラ戦、豪州戦で試合終盤にひっくり返して逆転勝利。ある球団首脳は言う。


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 勝負強いよね。稲葉篤紀監督は手堅い。一発より確実性を重視している打線で、投手も救援で起用して不安定だと感じたらスパッと代える。国際試合は1点の重みが違う。劣勢の展開でも最少失点に切り抜けて、コツコツと点を取れば勝機が見える。豪快なスタンスの米国や韓国と一線を画した日本野球の良さが出ていると思う」

 4番に固定している広島・鈴木誠也は「稲葉ジャパン」の象徴的な存在だろう。

 11月6日のプエルトリコ戦、7日の台湾戦、11日の豪州戦で侍ジャパンの4番として史上初の3試合連続アーチ。

 ただ、鈴木の魅力は一発だけではない。13日のメキシコ戦では初回に先制の中前適時打。ミート能力も高い。今季は打率3割3分5厘、28本塁打。鈴木は2016年にレギュラーに定着してから30本塁打以上打ったのは18年のみだが、打率は16年から4年連続3割以上マークしている。

 本塁打だけで言えば、西武・山川穂高が打率2割5分6厘、43本塁打でタイトル獲得し、巨人・岡本和真も打率2割6分5厘、31本塁打と鈴木を上回るが、今回のメンバーに選出されていない。4番に確実性を求める稲葉監督の信念が透けて見える。

 先発投手陣も巨人・山口俊、DeNA・今永昇太、楽天・岸孝之、ソフトバンク・高橋礼とバラエティーに富んだメンバーがそろう。投打共に盤石に見えるが、来年の東京五輪に向けてある選手の待望論が根強い。ソフトバンク・柳田悠岐、千賀滉大だ。柳田はコンディションが万全でないためメンバーを外れ、千賀も「右肩違和感」で辞退した。

 国際試合を長年取材してきたスポーツ紙記者は、両選手の重要性を強調する。

「チームの組織力が大事なのは大前提ですが、ハイレベルな試合は個々の力で試合を決する時がある。柳田と千賀の代わりはいない。柳田がクリーンアップに入ることで打線の厚みは増すし、千賀はエースとして稼働してもらわなければ困る投手です」

 今大会のメンバーから外れた選手の中で、柳田、千賀以外にも侍ジャパンの主力として十分に活躍が期待できる選手が少なくない。巨人・菅野智之、西武・森友哉、楽天・松井裕樹、則本昂大、日本ハム・有原航平……。「プレミア12」で快進撃を続ける侍ジャパンだが、東京五輪のメンバー選考に稲葉監督は頭を悩ませそうだ。(梅宮昌宗)

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