そして、動機についてはこれまでも報じられたように、「自分で応募した作品が京アニにパクられた」「作品を勝手にパクれて、許せなかった」「今も京アニは許せない」などと話したという。

 そして、放火殺人に問われていることについてはこう話した。

「どうせ死刑になることはわかっている」と語っていたという。

「京都の事件で大阪の病院で治療というのは異例。転院したのは、もう特別な治療が必要ないほど回復したからだ。事件直後、応募作品をパクられたと火傷を負いながら話していた青葉容疑者。先日の事情聴取にも、同じ内容を答えており、記憶もしっかりしている。今後も回復が順調なら、問題ない。京都の病院で治療することで、事情聴取の回数を増やしたい。当初、年内逮捕は厳しいかと見ていた。前代未聞の事件で、いつまでも逮捕しないようなことではいけない。早期の逮捕につなげたい」(捜査関係者)

(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら