高橋尚子 アフリカの子どもたちにシューズを贈り続ける理由 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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高橋尚子 アフリカの子どもたちにシューズを贈り続ける理由

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黒井克行週刊朝日
ケニアの首都ナイロビ郊外のコーヒー農園に隣接する小学校で。コーヒー豆の価格の暴落で農園関係者は貧困にあえいでいるが、その子どもたちは金メダリストに敬意を表して、明るくQちゃんを出迎えた (撮影/黒井克行)

ケニアの首都ナイロビ郊外のコーヒー農園に隣接する小学校で。コーヒー豆の価格の暴落で農園関係者は貧困にあえいでいるが、その子どもたちは金メダリストに敬意を表して、明るくQちゃんを出迎えた (撮影/黒井克行)

 経済的に恵まれない子どもたちのため、大量の靴を持ってケニアを訪れた高橋尚子さん。貧困にあえぐ地域の小学生から熱烈な歓迎を受けた。

【写真特集】貧困地区の子どもたちの実情やQちゃんの活動の様子を写真で紹介!

 シドニーオリンピックのマラソン金メダリストのQちゃんこと高橋尚子さんが、大歓迎を受けている。というのもQちゃんは、現役の頃、ライバルがひしめいていたケニアへ“敵に塩を送る”わけではないが、ずっとシューズを贈り続けてきた。今回の訪問で11年目に入った。

「恵まれない子どもにシューズを」と日本で履かなくなった中古の靴を回収し、寄贈する「スマイル アフリカ プロジェクト」(主催「木楽舎」)のフロントランナーとしての活動である。

「現役時代の私にとってのシューズは唯一の道具で頼りの“相棒”でしたが、アフリカの子どもにとっては命を守る防具です」

 ケニアの貧困地区に行くと、鼻緒の切れかかったゴム草履や穴だらけの靴、裸足で生活する子も珍しくなく、足裏のちょっとした傷から感染症を患い、足の切断や命を落とすこともある。靴さえ履いていれば……。だからQちゃん言うところの“命のシューズ”は大げさではない。

「初めは『シューズをプレゼントしたら喜んでくれるだろうなあ』と軽い気持ちでしたが、足の指を切断した人を目の当たりにした時はショックでした」

 これまでに同プロジェクトは10万足近いシューズを回収してきたが、“10万人の命を救った”といってもいいだろう。


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