新学期4月中ににすべきことは国語と算数と話す佐藤ママ(撮影/小原雄輝)
新学期4月中ににすべきことは国語と算数と話す佐藤ママ(撮影/小原雄輝)

 学年が一つ上がって、新学期が始まった4月。基礎を固める小学生や中学生の勉強こそこの時期が大事。子どものやる気を引き出し、これから1年間楽しく学校に通ってもらうためは、親のサポートは欠かせない。三男一女の4人の子ども全員が東京大学理科III類(東大理III)に合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんに、ゴールデンウイークまでにやるべきことを聞いた。

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「新学期、子どもが新しい教科書を学校からもらってきたら、親もそれに必ず目を通してください」

 佐藤さんは、現在研修医の長男が生まれたとき、小学校1年生から小学校6年生までのすべての教科の教科書を購入し、じっくり読んだという。そうすることで学校教育の世界を理解できたそうだ。

 こうした佐藤さんの子育てについての心構えについては、著書「佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格! 学びの黄金ルール42」(朝日新聞出版)に詳しいが、新学期という新しいステージに入ったときも親は教科書に目を通してほしいという。子どもが育っていく上で、何が必要で何が必要でないのかを見極めて、子育てをすることが大事だからだ。

「前年よりも内容は難しくなります。親は『この子はこれをできるかな』とシミュレーションしながら、パラパラと教科書を読んでみてください」

 共働きで忙しく、全教科は難しいという親でも、国語と算数(数学)の教科書だけはチェックすること。将来、大学入試ではどの科目でも読解力は必須になるので、国語を楽しく学べるかどうかは大きなポイントになる。

 そこで佐藤さんがオススメするのが、親が国語の教科書を子どもに音読してあげること。いまから一週間と期限を区切って、絵本を読み聞かせるように、子どもの前でひととおり教科書の内容を読むのだ。実際に声に出すというのが大きなポイントだ。

「親が声を出して読むと、子どもは興味がわいてくるものです。知らないことを学ぶとき、子どもは霧の中を歩いているようなもの。親が読んであげることで、子どもにとっては未知のものではなくなり、自信がつきますよ」

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国語に対する自信は子どもの大きな武器に