岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、京都府宮津の「三猫(にゃん)寄れば文殊の知恵」です。

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 日本三景と称される天橋立を望む、日本三大文殊のひとつ智恩寺。社務所の入り口をくぐると、3匹の猫が出迎えてくれた。

 智をつかさどる文殊菩薩を本尊とし、学業成就を願う参拝客が訪れるこの寺、迷いこんだ猫を保護するうちに、いつしかたくさんの猫が暮らすようになったという。人が多くなるとどこかへ行ってしまうので、会いたければ朝早く参詣するといい。やさしい人たちに守られた猫たち、手を合わせたら、“凡猫”ですがと、そっと額を寄せ合って、知恵を出してくれるだろう。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2019年2月1日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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