18番は3打目をグリーン右手前のバンカーに入れたんですけど、あそこはピンの奥にキャリーするぐらいの気持ちがないと。段があって、段の下にホールですから。段をうまく利用するぐらいの気持ちでアレンジしないとダメなんですよ。それはタラレバかもしれないけど、やっぱりそのタラレバのところを突かれてしまうようじゃダメなんです。でもああいう負け方は非常に勉強になりますから。次の飛躍のポイントになるかもしれないですね。これをステップにしてもらいたいと思います。

 この試合で44位に終わった松山英樹(26)が、6年間一緒にやってきたキャディーの進藤大典(だいすけ・38)との専属契約を解消すると発表しました。思えば僕も6年ぐらいで担いでもらう人が代わってきたんで、それぐらいの周期って、あるんじゃないかなと思うんです。英樹も大典もまたどっかでは組むって話も出てますし、ちょっと両サイドの窓を開けてね、部屋にいい空気を流すってのが、お互いにいいと思いますけどね。

 二人がそれぞれ気を使うと、それが波長が合わなくなる原因でもあるんです。お互いケンカ別れでもないんだから。夫婦だってダメになるわけですから。そりゃあもう、いろんなことがあると思いますよ。これで、違う流れをつかんでくれたらいいなと思います。

週刊朝日  2018年12月7日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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