丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している
弘大、すばらしいよ (c)朝日新聞社
弘大、すばらしいよ (c)朝日新聞社

 ゴルファーの丸山茂樹氏は、松山英樹選手が6年間一緒にやってきたキャディーと契約解消したことに対して「いいコンビでした」と話す。

【市原弘大選手の写真はこちら】

*  *  *

 国内男子ツアーの「ダンロップフェニックストーナメント」(11月15~18日、宮崎・フェニックスCC)は、市原弘大(36)の大逆転優勝でした。

 最終日をトップに5打差の8位から出た弘大が63で回ったんですよね。それで単独首位で出た堀川未来夢(みくむ・25)がトップタイで最終18番を迎えて、2回バンカーに入れてのボギー。ツアー初優勝を逃しちゃいました。

 今回の決着を見ても、素晴らしいスコアでバーンと先に上がってきて、プレッシャーをかけて待ってる方が強いのかなと思いましたね。あれがプレーオフになってたら、弘大がかなり前に上がってきてるんで、待ってる間に緊張感が抜けてしまってる可能性もありますから、未来夢の方が有利だったかもしれないなあ。

 それでもまあ、弘大の最終日の8アンダーは立派と言うしかないですね。もともとはショットに定評があってアプローチ、パターに関しては若干ウィークポイントだったと思うんですけど、いろんな意味で慣れてきたというか、うまくなってきたというか。

 彼はアジアンツアーから何から回って結構な苦労人なので、そういうところで弱点を磨き上げてきたのかもしれないですね。それと逆境に強いってのはあるでしょうね。どこへ行っても、もっと苦しいところで戦ってきてるから。そういうメンタル的な強さはあるかもしれないです。

 未来夢のことは日大の後輩だけに、応援してるんです。今年は飛距離の伸び率が急激に変わってきてるんですよね。体も大きくなったし。いろんな意味で、自分に足りない部分を補える能力もあると思うんです。あとは勝負ですよね。今回も最終18番のパー5でボギーを打つってのが、脇の甘さというか。あそこは意地でもプレーオフに持ち込まないと。何が足りなかったのか、反省しないと。

著者プロフィールを見る
丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

丸山茂樹の記事一覧はこちら
次のページ