「刺した瞬間に『許して』」大竹しのぶが語る女優の楽しみ (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「刺した瞬間に『許して』」大竹しのぶが語る女優の楽しみ

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松岡かすみ週刊朝日#林真理子
大竹しのぶ(おおたけ・しのぶ)/俳優。1957年、東京都生まれ。75年、映画「青春の門―筑豊篇―」ヒロイン役で映画デビュー。同年、NHK連続テレビ小説「水色の時」に主演し、国民的ヒロインとなる。以降、舞台、映画、テレビドラマ、コンサートなど幅広く活躍。2011年、紫綬褒章受章。著書に『まあいいか』(朝日新聞出版)など。11年の初演以降、今年で4度目の上演となる主演舞台「ピアフ」の音源を収録したアルバム「SHINOBU avec PIAF」が10月10日発売(撮影/小山幸佑、
ヘアメイク/新井克英)

大竹しのぶ(おおたけ・しのぶ)/俳優。1957年、東京都生まれ。75年、映画「青春の門―筑豊篇―」ヒロイン役で映画デビュー。同年、NHK連続テレビ小説「水色の時」に主演し、国民的ヒロインとなる。以降、舞台、映画、テレビドラマ、コンサートなど幅広く活躍。2011年、紫綬褒章受章。著書に『まあいいか』(朝日新聞出版)など。11年の初演以降、今年で4度目の上演となる主演舞台「ピアフ」の音源を収録したアルバム「SHINOBU avec PIAF」が10月10日発売(撮影/小山幸佑、 ヘアメイク/新井克英)

林:セリフを覚えたところから、演出家の方とお話ししながら演技を組み立てていくわけですよね。

大竹:ええ。本番に入ってからも、相手役の方と「こうやったほうがもっといいよね」と日々探し求める感じで、それもすごく楽しいですね。芝居には「これで完成」ということはないので、“より良いものを探す旅”という感じです。

林:それは映画とかテレビとはまた違ったものですか。

大竹:はい。映画とかテレビは監督さんのものだから、監督がOKならそれで良しだけど、舞台は幕が開いたら役者が責任をもって一回一回進化させていくものだから。

林:歌はどうですか。今回エディット・ピアフの歌のCDをお出しになりますけど。

大竹:音楽の仲間というのはすごく楽ですね。お芝居だと演出家がいるから、役者同士すごい信頼関係があったり、同じ劇団員だったりしたら「ここ、こうしたらいいんじゃない?」とか言えるけど、ふつうはあんまり言えるものじゃないんです。それが音楽の仲間だと「こんな感じでやりたいんだけど」「オッケー」みたいな感じで、ストレートに言い合えるので気が楽だし、それがまた楽しかったりします。

林:なるほどね。大竹さんは「水色の時」(1975年NHK朝ドラ)でお茶の間に出てきて、どんどん大女優になっていく軌跡を私たちの年代は見てきてるから、舞台で見ると感慨ひとしおというか。ピアフの人生と大竹さんの人生はぜんぜん違うといえども、多くの人が、芸術家の人生ってどこかで重なり合うのかなと思って見てると思うんですよ。

大竹:私は、ぜんぜんピアフとは重ならないですよ。ヤク中でもないし、アル中でもないし(笑)。

林:それはそうだけど、いい歌を歌いたくてあがく感じっていうのは、若干重なるところがあるような気がしますよ。

大竹:必死なところは重なるかもしれません。ピアフの舞台にある「あたしが歌うときはあたしを出すんだ。全部まるごと」というセリフが大好きなんですけど、ステージに立ったら、このあと夜の公演があるからセーブしようとか、そういうことはまったく考えなくて、この一回に全部をかけようと思いますね。


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